日付も変わりそうな時刻。
内容は「知り合った後輩に『苗字じゃなくて名前(呼び捨て・愛称)で呼んでほしい』ってメールで言われた!俺のこと好きなのかも!」というものでした。
わざわざその後輩から送られてきたメールを、携帯の画面の写メで見せてくれました。
私は「よかったね!」と返事を書きました。
彼は有頂天の様子でした。
普段ならなんとなく微笑ましいな、と思える内容でしたが、今回は少し違和感を感じました。
当事者の彼は、つい1~2日前に学校に向かう途中の列車で後輩と知り合ったそうなのです。アドレス交換もその日のうちにしたんでしょう。
そして今回のメールはその晩にやり取りしたメールだと思われます。
果たしてたった1日2日でここまで進展するのでしょうか?
そもそもアドレス交換をしていたことを知りませんでした。
普通はこの短時間の繋がりで、呼び捨てやあだ名で呼び合う事は無いと思うのですが。
なので今回の彼の「もしかして俺に惚れてる!?」メールもあながち勘違いではないのかもしれません。
その後、彼はしばらく鼻高々に話してくれました。
微笑ましい勘違いならニヤニヤするだけですが、私の推測が間違っていなければ逆に癪に障ります。
単なる自慢話です。爆発しろ。
とどのつまり、メールの内容1つにとっても読み手の受け取り方次第でこんなにも違うんですね。
学校で私はおそらく、深刻そうな顔で彼の話に耳を傾けていることでしょう。
そんなくだらない内容のメールをしてくれる友達がいるだけ幸せだろう メールくれる友達なんかいないもん