2011-07-03

菅首相側、北の拉致容疑者親族の周辺団体に6250万円献金

 菅直人首相資金管理団体「草志会」が、北朝鮮による日本人拉致事件容疑者親族所属する政治団体市民の党」(東京酒井剛代表)から派生した政治団体に、計6250万円の政治献金をしていたことが1日、分かった。年間の献金限度額上限の5千万円を支出した年もあり、大口献金者だったことがうかがえる。政府拉致問題対策本部長でもある首相側の献金先としては「不適切」との批判を受けかねない。


 菅首相側が献金していたのは、「市民の党から派生した政治団体政権交代をめざす市民の会」(神奈川奈良握(にぎる)代表)。

拉致容疑者親族周辺団体へ献金 鳩山由氏側も1000万円

 菅直人首相資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者長男(28)が所属する政治団体市民の党」(東京酒井剛代表)から派生した政治団体政権交代をめざす市民の会」(神奈川奈良握代表)に6250万円の政治献金をしていた問題で、鳩山由紀夫首相資金管理団体友愛政経懇話会」も平成19年に1千万円の献金をしていたことが2日、分かった。民主党首相経験者がそろって多額献金をしていたことで、同党の拉致問題に対する姿勢が改めて批判されそうだ。


 政治資金収支報告書などによると、友愛政経懇話会は、めざす会に19年に1千万円を献金。この年には菅首相資金管理団体「草志会」も5千万円を寄付していた。当時、鳩山前首相は党幹事長菅首相は党代表代行で、そろって党要職に就いていた。


 また「民主党東京都総支部連合会」(東京都連)も、20年に600万円をめざす会に献金。当時の都連代表は菅首相だった。

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