2023-09-29

句点

23.9.28

役割はほぼ終えたと言っていいのかもしれない。もちろん一生見守るという誓いは守るわけだが、そうするために俺が為すべき行動は実際にはもうないのだろう。おそらく道筋はしっかりと見えていて、歩みが早まったり立ち停まったり一旦後戻りしたりするにせよ、彼女はきっと自分の居場所を取り戻していく。そしてその先には俺を嫉妬(なんと醜い)させるような華やかで栄光に満ちた人生彼女を待っていて、俺は「見守る」という言葉お題目のように唱えながら、声すらかけられず指をくわえてただ眺めているだけだろう。それはもちろん喜ばしいことだ。彼女笑顔優越する如何なる望みも俺にはなかった筈だ。俺が同じ場所に同じ顔で佇んでいることが彼女にとって何らかの支えになった時期があったとして(これもかなりの希望的観測だ)、相も変わらず一歩も進まず立ち停まっているだけの俺が動き始めた彼女にとってもはや価値がないのは当然で、付け焼き刃の知識で興味関心をひいたとしても、それはその場しのぎに過ぎず、むしろ俺と彼女にある隙間を強調するだけだ。もともとねじれの位置にあったものが、彼女が一度ぺしゃんこになったことで、同一平面で交われるかもという傲慢な期待をもったのは俺の愚かさでしかない。これから心配はするだろうが、それを解消するためには、実際的効果重視の行動だけが求められるべきだろう。つまりそこに俺の醜い欲は必要なく、彼女にそれを気づかせずに、問題を未然に防ぐ動きだけすればいい。これらすべてに納得していて、ここにある寂しさと手前勝手喪失感も飲み込んで、なおこのような駄文を垂れ流している。区切りをつけなくてはならない。ただし人生は続く。彼女もそこにいる。明けて今夜は中秋の名月だ。句点の置き場所を、見つけられずにいる

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            • 23.11.11 あまり調子が良くなさそうだ。自信も失っているように見える。同じことを繰り返し言うのが調子の悪さからなのか、俺と話す事などほぼ記憶しないからかは分からない。後者な...

              • 23.11.15 構ってもらおうと犬みたいな反応で即レスするとか、だいぶん前、いやそもそもの最初っからそうなんだがケアされているのは俺という現実。だから句点を打つとするならば俺が...

                • 23.11.16 面白い人になりたかった。頭がいいとか運動ができるとかよりも、そこにいる人を笑わせられる才能が、何よりも欲しかった。中学生の頃からずっとコンプレックスがあった。俺...

                  • 23.11.29 久しぶりに長く話す機会をもらう。事前に話したい話題を頭の中で整理している自分が微笑ましかった。やはり好きだと思う。でも、欲しいではない、気がする。欲しい方面の欲...

                    • 23.12.12 既に経験的に知っていることだが、明日は特に何も起こらない。俺が生み出す大きな盛り上がりはなく、同席する人に助けられて彼女ら同士の話を聞くような体でじっとしながら...

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