2022-12-03

ボール内蔵チップ記事の誤り。

今回のW杯スペイン戦の三笘選手アシストに関連してこんな記事話題になっている。

W杯日本勝たせた進化したVAR、ボール内蔵チップで1ミリ以下まで驚異の計測 開発者証言

https://www.nikkansports.com/soccer/qatar2022/news/202212020000720.html

この記事にはボールに内蔵されているIMUというチップによりボール位置を測定し、今回の判定が下されたと書かれている。しかし、実際には内蔵チップ使用されていないと思われる。なお私は一介のサッカーファンであり専門家ではないので間違っていたら指摘してほしい。

・内蔵チップ半自動オフサイド判定システム使用されるもので、ゴールラインテクノロジー(GLT)には使用されていない。

FIFA公式サイトhttps://www.fifa.com/technical/football-technology/football-technologies-and-innovations-at-the-fifa-world-cup-2022/goal-line-technology)には内蔵チップはGLT使用しないとされている。

Q:Does goal-line technology use the data from the sensor inside the ball?(GLTボールに内蔵されたセンサーからデータ使用していますか?)

A:The goal-line technology system used at the FIFA World Cup 2022 is based on 14 high-speed cameras. The data from the sensor inside the ball is not used to determine if the ball has crossed the goal line or not. (2022年W杯のGLTは14のハイスピードカメラ構成されていますボールに内蔵されたセンサーデータゴールラインを超えたか否かの判定には使用されません。)

ただ、この記述だけでは今回の判定に使用されていないことを確定することはできない。GLTはゴールが入ったかどうかの判定にの使用されるシステムであって、今回の三笘選手アシストのようなゴール横のラインを超えたかどうかの判定には使用されない為であるしかし、内蔵チップがゴール判定に使われないのであれはゴール横のラインを割ったかどうかの判定にも使われていないと考えるのが自然である。(今回の判定に使えるならわざわざGLTのためにハイスピードカメラを導入する必要がないため。)

そもそもFIFA映像から判定したとツイートしてる。

FIFAが今回の判定について説明するツイートをしており、そこに

The video match officials used the goal line camera images to check if the ball was still partially on the line or not.(マッチオフィシャルは、ゴールラインカメラ画像使用して、ボールがまだ部分的ライン上にあるかどうかを確認しました。)

と書かれているため、実際にはラインから映像を見て判定を下したと思われる。

  • ということは判定をホークアイに頼ったことになるけれど、ソニーが日本に有利な判定をするように仕組んだんだみたいな陰謀論は見当たらないな。ドイツ語分からんけど。

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