https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-20/RDR3XKT0G1KW01
新型コロナウイルス感染症の致死率に関する直近の統計で、日本が首位に立った。世界の裕福な国々の中で日本の致死率が最も低い理由について専門家が指摘するのは、マスク着用の継続やワクチン接種率の高さ、長寿大国といった基本的な事実だ。
今も世界のさまざまな地域で感染症拡大は起きている。だが、日本では人混みや換気の悪い場所を避けるなど、基本的な感染対策を人々がしっかりと守ってきた。その上で、政府のワクチン接種プログラムが着実に実施され、致死率を抑える結果につながった。
国立国際医療研究センターの医師で東京都の医療アドバイザーを務める大曲貴夫氏は、「個人単位での感染防止対策の遵守は、日本の感染対策において重要な役割を果たしている」と話す。政府や自治体はソーシャルディスタンスなどを呼び掛けたものの、人々の自主性にも任せたことが奏功したという。