小学生~中学生にかけて、毎月親の友達とその子供との食事会があった。
テーブルは子供と親に別れて、親は親同士で話をし、子供は子供同士だった。
子供同士も毎月会っているし、昔から知ってるし、同じスイミングスクールに通ってるしで、仲は良かった。
会えばわーキャーしゃべっていた。
ルッコラが苦い、小エビがとりすぎなんていいながら皆で食べた。
お互い住んでいる市が違うので中学も違う。
向こうは荒れている中学だったらしい。
一人がそのうちに学校に行かなくなり、そして食事会にも来なくなった。
親はそれを私にだけ黙っていた。
それが今も悲しい。私は知っていたから。
また私が中学生になる年に父が亡くなった。
突然の死だった。
なんとなくいつも通りに遊んで、帰りに
と誰かが言い始めた。
みんなでとまりたい!泊りたい!!
と親に言っていた。
これは30歳になった今でも覚える。なんでなんでなんでなんでなんでば
涙ながらに見ていた。
親は「ごはんなにたべよっかー?」とこっちの気も気にせずに聞いていた
私はぶすくれていた。行きたかった。いまも
今もお泊り会に行きたい。でもいけないことも分かっている。
みんな大きくなって、みんなそれぞれあって、もう無理なのはわかっている。
同じ味がした。一人なのにね。
ついでに青豆も食べた。衝撃のうまさだった。