2021-10-14

アメコミゴルゴ13キャラクター像のちがい。

まあこれは雑語りになるんだけれど、「日本アメリカの娯楽内での政治への言及」というのは、おそらく文化的な背景が異なる。

おそらく、アメコミヒーローとの対極にゴルゴ13がいる。

特定正義に付くことをゴルゴ13は良しとせず、どんなクライアント思想についてもゴルゴ13特定主義に立つことはない。

まあこれは、さいとうたかお先生が、敗戦のさい善悪が入れ替わったりしたということに発端があるわけだが。

しかし、アメコミヒーローというのは、平然と「現実にある社会問題のそのもの」に憑依してしまうし、マンガの中でマジモンの社会運動や、差別問題にぶち当たる。

このあたりは、米国暴走した正義により壊滅的な敗戦を受けたことがないってことに由来するのだと思う。

キャラクター思想正義を憑依させて、そのまま社会を変えることに対して、ブレーキがない。

しろコミック社会問題表現することが義務となってる側面すらある。

どちらがいいとか、悪いとか言うつもりはさらさらないのだが、そういう文化があるということを押さえておかないと、ポリコレがどうのこうのという話になりがちである

日本マンガに「もっとマイノリティを憑依させて、社会問題コミットしろよ」という人が出てこない限り、問題はない。

なぜ日本で、「社会正義マンガキャラクターにそのままズバリ語らせることがダサいのか。正義のものにも懐疑的な目が向けられるのか」というと、戦前思想統制に娯楽が使われたということが大きいと思う。

当然、アメコミキャプテン・アメリカが、日本兵や赤狩りをしていたわけだが、壊滅的な敗戦というショックがない分、大体その手の反省というのは限定的な気がする。

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