2020-11-21

anond:20201121164900

マジレスすると、限られた予算をどこに向けるかという点であまり良いお金の使い方と思えないということ。

地方官公庁アート部門ときどき仕事をしていて感じた実感なんだけど、

その地方由来という縛りをもうけると美術的にはあまり一般受けする展示にならない。

一般受けという言葉は安っぽい印象を受けるかもしれないけど、

要はその地方作品に触れて将来作家になるような人を育てるような展示にならない。

予算を投じるなら、長期的に見て文化的に豊かな人が育って文化的に豊かな街になるような使い方がいいと思っている。

正直なところ、奇跡的に偉大な才能が生まれ土地は別として、

一般的地方に住み続ける作家の才能は小粒だし、

才気あふれる作家地方に移り住む場合は尖りすぎてて一般人の鑑賞に堪えない作品になりがち。

郷土史博物学的に、この地方にはこういうことがありましたというアーカイブ目的と割り切るならいいけど

そうじゃないならそこに住んでいる人たちに影響を与えるような作品を、作家出身地に関わらず展示するのがいいと思ってる。

ひとつアイデアとしては、地元作家フォーカスするのではなく、地元キュレーターフォーカスした方が面白い展示になりそう。

もっと予算があれば地方に今以上に美大をつくってほしいというのはある。

記事への反応 -
  • 地方ゆかりの作家の研究や資料って、才能あふれる作家を輩出していない地方にとってはつらいだけだよね。 その地方で育つ子供や若い世代は、世界レベルでは通用しない地元の作家し...

    • で? そういう人を輩出してない地方はそういう施設を全部なくせってことなの?

      • マジレスすると、限られた予算をどこに向けるかという点であまり良いお金の使い方と思えないということ。 地方の官公庁のアート部門とときどき仕事をしていて感じた実感なんだけど...

        • なるほど。ありがとう。 確かに地域に縛られずいいものを展示したらいいな 常設展にとらわれすぎず、こういうのを見てもらいたいっていう創意工夫がある展示があれば、来場者も増え...

        • 文化美術界隈で発言力がある人、政治経済分野に疎すぎて、そもそも予算分配が少なすぎることが問題なのに、 それは所与としてどう分配するのが最適か?という考えるだけ無駄な問題...

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