2019-07-21

バスがこない。かれこれ20分は待っている。Googleマップで見たら、この間に既に3本は過ぎているはずなのに全然こない。バス停で待ってる人も増えてきて、初めは女の人一人と僕だけだったけど、今では10人くらいいる。でもみんなイライラしてる風は見えない。家族連れは楽しそうに子供と話しているし、サラリーマン風のおじさんは涼しい顔をして立ってる。

スマホを見たら、彼女から、もう別れようってメッセージが来ている。あんなにいい子なのに、遂に愛想を尽くされてしまった。バスが来るはずの方向を睨みつけてみるが、一向にバスは来ない。普通の車はよく通る。たまに重いエンジン音がしたと思ったら、ただのダンプカー

社費留学の準備がうまくいかず、上がらない点数と焦りの中で、絶えず憂鬱の雲の中にいるような感覚があった。なんとなくヤケクソになってるような気持ちもあった。27にもなって、こんなタスクすらハンドリングできないのかと自分失望しつつ、彼女との時間が取れないのは仕方がないとどこかで思っていた。でも彼女にとってはそうじゃなかったみたい。大切にしないから離れていってしまった。俺はこれからもう二度と彼女はできないかもしれないな。こんな憂鬱性格だし、そのくせにこんなに彼女を大切にできない。あーあ孤独死まっしぐらもうどうにでもなれ

普段なら長くても5分しか待たないバス停で、25分ほど待ったところでバスが来た。このバスに乗ってもどうせ間に合わない。でも乗るしかいから乗った。なんだか僕の人生みたいだな。

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