そこからいくつかのエントリリンクをたどるとなんだか懐かしい文体。
この人の書くこげつくような感情が、好き、というか、なんで知っているんだろうと不思議で、惹かれて、ブログのいくつかの記事をブックマークしていた。
無性に読みたくなったけれど、もうネットの波の彼方。二度と読めない。のかな。
はてなを始めたのは確か10代、店長のブログを読んでいたのは20代、そこからいままでいくつもの夏を消費して。
世界は終わらなくて。
でもさ、いつまでも、八月の陽炎のなかに彼女は突っ立っている、会えるかもしれないその日まで。
一番気に入っていた記事は、そんな風に思える文章だったと思うのだけれど。
たまに引き出しの奥の箱の中の綺麗な石を眺めるように取り出して見ていたんだ。
でも錨みたいなそういう大切なものだった。
もう一度読みたいなあ。