いま寝室で海街diaryを見ている。
冒頭10分ぐらいだったか、私は涙を流していた。
ただ、それは会社の伝達不足により私ヘ情報が伝わらないまま訪問し、事情をしらず話を進めたことが原因だった。
お客様からすれば私は同じ会社の人間で会社内の事情は知る由もない。
ただ、突然叱られていることに納得がいかなかった。
それがずっとこころに引っかかっていた。
たぶんそれが、海街diaryを見ることで、彼女たちの日常を見ることで、少しづつほどけていったのだと思う。
ほどけていく中で気づくことがあった。
生まれたばかりの息子を毎日寝ずに育てている妻のこと、そして今横で寝ている息子のことだ。
妻も息子もこの家の中で頑張っていることに気付いたのだ。
寝室から見えるキッチンで、妻が子供のお尻に吹きかける、化粧水をボトルに移し替えていた。
そんなことを知ってか知らずか、私の横で寝ている生後1ヶ月の息子は、私の小指をしっかりと
握って寝ていた。
私は、妻と息子に支えられて生きていると気付かされ、私はまた涙を流していた。
もうその時には、心の引っ掛かりがなくなり、海街diaryは終盤に向かっていた。
私は海街diaryを見て、他人の人生を垣間見て自分の日常を照らし合わせていた。