2016-10-25

高校教師で地歴を担当している。

生徒を飽きさせないために、授業中数分程度だがサブカルチャー歴史みたいな小話をする。

1995年プレステにおける「ときメモ」。恋愛ゲーム誕生だ。

ときメモ」はゲームとして非常に出来がよく、可愛い女の子を愛好するグループと、ゲーム性を重視するグループ双方納得する出来栄えだったところに歴史的意義がある。

この均衡を破ってしまうのが、1998年の「センチメンタルグラフティ」だった。

女の子可愛いが、ゲーム性は糞。かくして萌え派とゲーム性派は永遠に離断されてしまった。

こんな話を、普段歴史を話すテンションと同じように生徒に伝える。

セングラのところで、もちろん笑いが起こる。

しかし、帰ってきてyoutubeで「セングラ」のオープニングを一人でみると、どこか言葉にし切れなかった部分があったことに気づかされる。

あのちょっと長閑で間が抜けたところがある洗練された音楽。暗黒太極拳揶揄される少女たちの舞踏は、作画自体は大変にいいものだ。

確かにあの頃、このゲームクソゲーと評されていたように思う。けれど、どこか愛らしいゲームだと、今更ながら思う。そしてそれは17歳には俄かには伝えられない要素だ。

世間のこともあまり知らず、特に何も考えずに青春を謳歌できていたあの頃。そんな時代を今私は懐かしく思う。その時に、想い出すのは「ときメモ」より「セングラ」だ。

これは私の年齢によるところが大きいのだが。

授業で馬鹿にする流れで「セングラ」を紹介したことを、ビール飲みながら少しばかり後悔した。

次の授業では、この私の憧憬感覚、伝わるかどうかはともかく、生徒に伝えてみようと思う。

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