「男は狼」といった類の話が、知識としては身についていても実感として理解できたことが一度もない
喪女でも痴漢やセクハラに遭う人は沢山いるけど、幸い自分は一度も性の対象にされた経験がないように感じる
周りの誰に訊いても、程度の差はあれ一度は嫌な思いをしたことがあるという
普段下ネタやボディタッチで悪評の男性も私がいると遠慮するらしいということを聞いたのは一度や二度ではない
まして"あわよくばイッパツ"などという男性なんて会ったことがない
私は容姿が悪いけれど、顔と性被害とはあまり関係がないことも知ってる
性的なことがらに対する注意喚起をされる度、どうせ自分はまた大丈夫なんだろうという根拠のない確信と、成功体験だけが増えていく
翻って、性犯罪のニュース、友達の話…あまりに違う世界。同じ日本に住んでいるはずなのに
何十年もそんなことが続くと、そのうち自分はかなりの強運の持ち主か、鈍感か、社会の異物なんじゃないかと思えてくる
私には男性は狼に見えない。しかし狼らしい。見えないだけで確かに存在しているのだろう。社会の仕組みは私の認識とは少し違うようだということにずっと困惑している。
男性にとっては女性の容姿は、美しい~醜いの軸とは別に、 そそられる~そそられないという軸があるのさ。 そそられない女というのは、美しかろうが醜かろうが性の対象にならないん...