2016-07-26

ガラガララーメン屋が好きだ

ガラガララーメン屋が好きだ。

ラーメンがらがら(東京にあるらしい)ではない。

飯時なのに客が来なくてガラガラに空いてるラーメン屋だ。

店に入ると、テレビがよく見える位置に座る。

ガラガララーメン屋には十中八九テレビが置いてあるのだ。古い店でも新しい店でも置いてある。

そして注文を終えるとどうでもいい番組を見ながらぼーっと出来上がりを待つ。この時間が好きだ。

ここで、店主とは絶対に話さない。

そうすることでラーメンを作る音とテレビの音だけが人の少ない店内に響き、妙な空気を作り出す。その空気が好きだ。

ガラガララーメン屋の出すラーメンは、大抵まずくない。

10軒ほどしか行ったことがないが、本当にまずかったのは2軒だけだ。

そして、特別うまくもない。さらに言うと安くもない。そんなところも好きだ。

ガラガララーメン屋は、繁華街にはない。

繁華街は店の入れ替わりが激しく、そんな「繁」や「華」なんて字の似合わない店はすぐ淘汰されてしまう。

よって、100パーセント繁華街から離れたところにある。これは断言する。

同じガラガラ店に行くときは、なるべく時間をあけるようにする。

そうすると店が潰れている可能性が発生するのだ。

そして店へ行く道のりが、潰れているかどうかハラハラしてとても楽しい。潰れていたらショックなのだが。


ここまで散々失礼なことを言ってしまった。申し訳ない。

ガラガララーメン屋には是非店を存続させるためにがんばってほしい。

副業するなりなんなりして。

がんばれ!

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