運動会午前中で終わりなんだって。ゴールデンウィークで実家に帰ってきたら、そういう話を聞いた。
それもこれも、あのときから。2011年3月11日。
街には、放射能測定器が溢れてる。
僕が子供の頃に遊んだ公園。小学校の校庭。駅前の広場。
いつか漫画で見た世界みたい。
天気予報と共に報じられる、各地の放射能測定値。
まさかこんな未来がくるとはね。
僕が子供のころに遊んだ広場も、河原も、昔とはもう同じではない。
常に赤い光が数値を映し出してる。
わずかばかりの漏れでも大騒ぎになって、近くの小学生や住民はみんな避難して。
でも今はそのニュースの数値がかすむぐらいの世界に住んでる。
「安全」の基準が変わったんだ。僕たちは安全になった。
これで僕たちは安全だ。やったね。
運動会午前中で終わりだってよ。
原発による事故が、どれだけここの文化を壊したことか。
東電が黒字なのは、十分な賠償をしてないからじゃないの。
いやいや、賠償はきっちりしたよ。
ただ自主的に学校が運動会を午前中で終わらせてるだけで、午後までやればいいじゃない?
もう涙しか出ない。
取り戻したくても取り戻せない世界がある。
まだ何も終わってはいない。
僕たちが居るのは、最終の場所が決まっていない仮処分所の世界
Permalink | 記事への反応(1) | 13:48
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何言いたいのか全然わかんない。伝わってこない。自己満足?