2016-01-23

無知登山をするな

登山って大変。

知識も経験もいる。

でもそれをすっ飛ばす人もいる。

山岳会にも所属したこともなく、ネットや書物だけでわかった気になり行動しちゃうアホ。

この前、とある登山者に人気なネットサービスで恐ろしい登山記録をみた。

厳冬期に富士山単独登頂。

この時期に行った理由が、整備された富士山を歩きたくない。冬山へ行きたかった。

そう、この記録者は冬山登山の初めてが富士山だったのだ。

夏の富士にも登ったことのない、登山を初めて2年の初心者だった。

恐ろしい。怪談を聞いているみたいだ。

冬山はオンシーズンと比べ、危険度は桁違い。

しか富士山単独峰。雪は歯の立たない氷以上の物質と化し、四方八方から吹く風は天気図を読めるものでも予測不可な動きをし、

体が数メートル飛ばされてしまう。

一旦飛ばされれば、急勾配を時速数十キロで降下。

止められるものはない。数百メートル、時には数キロも滑り落ち死ぬ

海外の8000mの山より、冬の富士山過酷だと言われている。

そんな山にアタックした彼の登山記録に一番驚いたのは、

ペットボトルのの水しか持って行かなかったことだ。

案の定凍りつき飲むことができなくなったことを反省していた。

どんな低山でも、冬の時期、水は凍らないように保温性のある容器に入れて持っていく。

やまで雪をバーナー(ストーブ)で溶かして使用する時の呼び水にも使用するから必須だ。

ペットボトルなんて言語同断。無知だ。

ネットでも調べればすぐにわかる。

単独行や、こういった無茶なことをするやつらに、周りは言う。自己責任だと。

自己責任と言えば許されるのか。本人は自由奔放。無茶阿呆

しか事故遭難した時には人一人の自己責任では済まない。

命がけで救助にあたる隊がいるからだ。

どうか、己の無知で山岳会救助隊に迷惑をかけてもらいたくない。

今回話した登山記録の彼は奇跡的に運が良く、行ってこれた。

どれだけの幸運か彼もわからないだろう。

少しでも山を理解したら、理解できるのだろうか。

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