2015-09-21

人工無能ネットの縮図

まえおき

一昔前に人工無能というもの流行った。

最近時間の進み方が早いので三昔前とか四昔前に当ってしまう気がしないでもないけど。

人工無能は与えられた言葉の一部に反応してプログラムされていた言葉を話すとても単純でとてもお馬鹿なお手軽学習型会話AIである

要するに「どこでもいっしょである

これを作って可愛い絵をつけてネットの片隅に放置しておきインターネッツ上に住む有象無象の連中から妙な言葉を教わらせるという遊びが流行った。

教える相手が当時のネットにいた変人たちなので当然教わる会話は滅茶苦茶でどの人工無能もこちらの入力した文章に対して香ばしく咬み合わないコミュニケーション能力披露することとなる。

そこが受けた。

ほんぺん

人工無能ネットの縮図である

誰もがくだらなくて少し気持ち悪い言葉を好き勝手に発して脊髄反射的でどこか咬み合わないコミュニケーションが行われる。

いつだってそれでネット世界は回ってきた。

ニュースサイトで人気になるのは筆者が好き勝手に書いたチラシの裏のような記事で、それたに対してネット住民は好き放題に脊髄反射を繰り返しながら議論をしたつもりになる。

検索システムユーザーの調べたいものよりもキーワードの中で扱いやすもの脊髄反射ピックアップして何となく話題性の高そうなページをずらりと並べて鼻を高くする。

掲示板チャットでの会話は同じ日を繰り返してるかのように見飽きた内容ばかりがループしていくし、毎回皆自分が思いついたインパクトのある言葉脊髄反射で打ち合うだけの大振りな温泉卓球だ。

人工無能の「脊髄反射的にインパクトの強いものに飛びつき同じ言葉をいつも返す」という性質ネットの縮図である

それは人工無脳が廃れた今も変わらない

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