高齢の祖父がいる。認知症で会話は全く成立せず、たまにニッコリするのを見られる程度である。
糖尿病と骨折によりほぼ寝たきり。肺炎を繰り返すため食事はできず、中心静脈栄養。
ホームに入居しているので介護はそちらにお任せだ。
有体に言ってしまうと、元気だったころの祖父は既にもう俺の中では死んでいる。
当時の祖父は厳しい人で、俺はどちらかというと好きではなかった。
祖父はあまり親族がおらず、俺が方針決定の責任者になっている。
ここ2年ほどで何度も入院し、毎回「ご高齢ですから万一の事も…」と主治医に念を押され
そのたびに俺は「分かってます。延命処置は無しでお願いします」と答えてきた。
しかし、あまりに頻繁に発熱などを繰り返し、退院期間が1週間にも満たなくなってきたため、方針を変更。
これ以上の入院はせず、ホームで看取りをしてもらうこととなって現在に至る。
昔の人は頑丈だからだろうか。あちこちガタが来ているだろうに、未だに祖父の生命力は逞しい。
ホームでも調子を崩すと俺に「もしかすると今回は…」というような連絡が来るのだが、今のところその都度持ち直している。
いよいよ最期の時には、一応駆けつけるつもりはある。そうしなければ、手続き面でホームの人にも迷惑がかかるだろう。
そういうつもりでいると、あまり長時間拘束される用事を入れにくくなる。
幸い仕事は比較的時間の調整が効くものだが、例えば旅行などは予定しづらい。
しづらいのだが、実際はすでに夏休みの旅行の予定を組み始めている。
運悪く旅行中に祖父が亡くなる可能性も十分ある。或いは、直前に亡くなって葬式の準備などが発生するかもしれない。
そういう場合は、最悪旅行を中止、もしくは中断せざるを得ないだろう。
当たり前だが、そんな展開は望ましくない。
だから、祖父には申し訳ないが、正直に言って夏休み前までに全て終わってほしい。そうすれば俺は安心して旅行に行ける。
俺は祖父をあまり好きでなかったけれど、祖父は祖父なりのやり方で俺をかわいがってくれていた。
その孫に早く死んでくれと思われるのも気の毒な話だが、どうせ今となっては俺の心が伝わることもない。
積極的にどうこうする気はないが、ひっそりと期待はする。
祖父よ。お盆前に決着つけないか。
じいさんがホームにってのが書いてあったけど http://anond.hatelabo.jp/20140626111614 よくわかるわぁ。こういう悩み抱えてる人多いと思う。 でも、じいさんばあさん死んだら相続税払えないか...