2014-02-17

http://anond.hatelabo.jp/20140217185233

指摘の通り、“現実の問題に対して結局は自力で立ち向かわなければならない”

その事実をつねに自覚している人間は、そもそも神や信仰に頼らない。もっと現実的で、冷めている。

この世には夢も希望もないような顔をしてクールドライに生きている。野良猫みたいにタフだ。

だが、世の中いつもそう強く在れる人間ばかりではない。

残酷現実に救いを求める人は必ず存在するし、それは自然な心の働きとも言ってもいい。

から一時の救いとなり得るものは世の中に沢山存在するし、宗教信仰もその一つと呼んで差し支えないだろう。

しかし彼らにとって現実から永遠に逃げ切れる場所として、宗教存在し得るわけではない。

神や信仰宗教は、現実から逃げ切る為のツールとしては、残念ながらそこまで有能ではない。

ツールはあくまでも(個人差のある)時間稼ぎをしてくれるだけであって、やがていずれは全員、彼らの現実に立ち返らざるを得なくなる。

逃げたい逃げたいこの辛い現実から逃げたいと思っている人にとっては、宗教は優しいし、良い心の拠り所となるだろう。

だがあくまでも一時退避の場所しかない。

もちろん、逃げたい逃げたいと思っている人にとっては、出会った宗教信仰を、自らの人生における終の棲家としたいと考える方がむしろ自然な心の働きと言えるだろう。

だがそれはあり得ない。

逃げ場所はたくさん存在しても、どれも皆、いずれ出て行かなければならないセーフハウスだ。

いっとき逃げるのもいいだろう。

安心できる隠れ家に落ち着いて、一息つくのも許されるだろう。

だがしかし、逃げた先で惰眠を貪り続けてはならない。

そこで強くなって、そしていずれは自分から扉を開けて、外に自らの足で出て行ける自分にならなければいけない。

生きる事は戦いで、戦う相手は他でもない自分だ。

安易な救いを求めるのは弱さであり、いずれ克服すべきものしかない。

傷ついたら休んでもいいが、十分に休んだら自力で立ち上がらねばならない。

行きたいところへ行き、したい事をし、自由にのびのび生きているように見える、野良猫だってそうやって生きているのだから

  • 増田が本物の聖職者なら知ってるように思うんだが、いわゆる「弱者」に対してきわめてやさしいのが宗教のそれだって知ってるはずだよな? 共働きの親の為に子供を格安で預かってく...

  • おお、流石によく理解されてるな。横だけど。

  • “現実の問題に対して結局は自力で立ち向かわなければならない” その事実 事実?本当にそうでしょうか。こんなことを言うのが聖職者とはおかしいとおもいませんか?あなた。 生...

    • 確かに、さまざまな生殺与奪は自分以外の要因によって決められ、世の中は自らの意思とは無関係に動いてゆく。 だがしかし戦う相手は他者ではなく自分だ。 「運命とか俺の知らないと...

      • 3つ。 生じたいが一時的なものじゃねーか。 よって癒えない傷があるよね原罪とか人道に生まれちまったこととか代表に。 立ってろ立ってろ体罰小学校教師か

        • 3つ。 ・一時的なもので十分だ。傷を癒すに事足りればいい。 ・その癒えない傷は“杞憂”だ。仮に空が落ちてくる事を心配するとしても、それは一人の悩み事ではなくて世界全体の...

          • 一人で悲しむべき問題ではない。 おいおいおいおい。語るに落ちたな。宗教できちまったじゃねーか。 悲しみを共有させる、喪を司るのは何だ。

            • 一人で悲しむべき問題ではないならすなわち皆で悲しむべき問題だという事でもない。そもそも共有しなければならないわけでもない。 表現を変えるならば、悲しまなくていい問題だ。 ...

              • なんかもーさー。ダウトが多すぎて個別の反証になっちゃって恐縮なんだけど。 そもそも共有しなければならないわけでもない。 表現を変えるならば、悲しまなくていい問題だ。 そ...

                • では、ここで冒頭の主張に立ち返る。 “戦う相手は他でもない自分であって、「運命や人の力の及ばないものに対して己は無力である」と折れそうになる自らの心と戦わねばならない。...

                  • 「己の心と正面から向き合い戦う」 はて。そのようなことが一般的に可能なのでしょうか。 かつて(せめて治療のためだけにでも)それを試みたフロイトたちは今の惨状なわけですが。...

                    • 繰り返しの説明になるが、 “己の心と正面から向き合う”というのは何も、自身の精神性や魂の存在に対して定義しようという試みの事ではない。 「現実に際して直面した問題に対し、...

    • と思いながらしばらく見守ってきたのですが、 やはり炎上具合がいまひとつだな。 というわけで燃料投下。 下が、過去に増田に投稿した記事なわけですが、 http://anond.hatelabo.jp/2014021717...

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