毛抜き

2013-06-07

あえてぼけてみるけど、ストレスが溜まってどうしようもなくなったとき

私がやっていたのは毛抜きだった。

リスカはかさぶたになった後の痒みがすっきりした後でむしろ辛かったし、

嘔吐も爽快感よりも胃液で声が嗄れた後で

周りから心配されるのがうざかったからあんまりしなかった。

けれど毛抜きは別。

母譲りの沖縄？っぽい剛毛をかたはしから抜いたった。

一番のお気に入りが鼻毛で、引っこ抜いた痛気持ちよさの後で

洗濯ばさみでフォローするのを欠かさなかったけど、

そうじゃなくてもぺちゃむくれだ。意味はなかったのかな。

二番目が耳の付け根だったんだけど、やり出して暫くしたら

円形脱毛症になってるって友達に騒がれてやりたいけどやめた。

三番目は太ももで、最初は毛抜きを使ってたんだけど

抜いてると皮膚下に潜ってうまく掴めない。

どうしようと色々な道具でスカート端でちょうど見えないあたりを

ぐちゃぐちゃに突き刺してたんだけど、最終的に

兄のノギスが良いことが分かった。

尖ってる方で皮膚をうっすらと開封して

（ドバーッとは血は出ない。滲み出すだけだ。ノギスはメスにもなれる）

挟む方で毛をつまんで取る。毛抜きだと滑ることもあったけど

ノギスは成功率百パーだった。髪の毛より細い50μmを測れるというのは伊達ではなかった。

端からノギスで抜いてった結果、ジーンズしか履けなくなって

もう久しく生足なんか出してない。

耳のあたりをかきあげると、未だに産毛のような髪の毛しか生えてないし、

ストレス発散に犠牲を伴うことは辞めた方がいい。

"長いこと止めていた息を思いっきり吐き出したような、

からからに乾いた喉に冷たい水をいっきに流しこんだような''

そんな感覚が未だに私も忘れられないから、なおさら。

記事への反応 -