生島 勘富 さんの「アニメが好きなことは、幼女に性犯罪を犯す必要条件になっている」について
まず、生島が必要条件を厳密な意味で使っているわけではないのは指摘しておくべきだろう。
アニメが必要条件となるためには性犯罪者全員がアニメを見ていなければならない。しかし、生島氏もそうは思っていないだろう。この場合、必要条件とは「指標になる」程度の意味合いである。
つまり、「児童性犯罪者はプリキュアを観ている人が多そうだから、プリキュア視聴者全員が犯罪者というわけではないけれども、性犯罪者の含有率は非視聴者層よりは多いだろう」というわけである。「アニメが犯罪を助長する」とは言っていない。
さて、ではこれを正当に論破するにはどうすればよいか。
生島氏自身も述べているが、「性犯罪者におけるアニメ視聴者率と非性犯罪者におけるアニメ視聴者率に有意な差がないこと」を示せばよいのである。
しかし、多くの人が反証として挙げるのは「アニメ放送数が増えるにつれて性犯罪件数が減っている」という統計データだ。
これが示すのは「アニメの増加と児童性犯罪の減少になんらかの関係があるかも知れない」ことのみである。これでは生島氏の認識は覆らない。
実際のところ、生島氏が求めるデータは現時点では存在しない(調査されていない)のだろう。
これは氏の主張が客観的なデータに基づいていない(それは本人も認めている)ことだけでなく、我々も生島氏に反論するにたるデータを持っていないことをも意味する。
もちろん、生島氏がアニメに偏見を持っており、報道も似たような偏見から行われているのは確かだろう。
しかしデータのない現状、アニメに関心の無い人が「児童に性的興奮を覚える人間であれば、女児が登場するアニメを観るに違いない」と思ってしまうのは無理からぬ話ではないか。
そのような発言をした者を顔を真赤にして袋叩きにしているようでは、相手も「アニメオタクはやっぱり気持ち悪い奴らだ」と思うだけだろう。
「確かに観ている人は多いかもしれない」と認めた上で、「でもアニメが犯罪を助長しているわけではないんだぜ」と客観的データを示して論証すれば済むことなのである。
今回の騒動では、生島氏の必要条件の誤用以上に、反論側で必要条件と十分条件の区別がついている人間があまりにも少ないことには辟易した。あれでは議論にならない。
どうやら自分が論理的だと思っている輩が多いみたいだが、まず相手の話を正しく理解するところから始めよう。
「アニメオタクはやっぱり気持ち悪い奴らだ」 これは否定しようのない事実だからどうしようもない。
「アニメオタクはやっぱり気持ち悪い奴らだ」は事実なので否定のしようもないな。 見てない人は幼女への犯罪には走らない。 ってのは、こちら側の人は自分の感覚で分かるのよ。 ...