2011-11-13

http://anond.hatelabo.jp/20111113042531

日本教育が徹底して「日本的」であることはその通りと思う。

けど、

教育からして日本日本式だよ。西洋とは違う。

園児の頃から「綺麗に整列して先生が決めた通りの振り付けのダンスを皆合わせて踊る」事を教え込む国だもの

これは違う。明治のはじめにはそれが「西洋的」だったんだよ。江戸時代の人たちには、「整列」や「号令」の概念もなかった。西洋式の軍隊を作るためには、体育をそこからはじめて教え込まないとダメだった。だからそういう「西洋的」教育をしたんだ。一説には、右手と左足を同時に出す「西洋的」歩き方をしていなかったという人もいるし(「ナンバ」とかでググるおk)、足並みそろえて歩くという経験もおそらくなかったため、その教育重要だった(たとえば、明治5年「歩兵内務書」には士官兵卒に対して「体術歩法教授及ビ距離ノ測量等ヲナサシメ、長短緩急共ニ一様ノ歩法ヲ取ラシム可シ」とある)。

もちろん、それが西洋の「軍隊的」ではあっても「学校的」であったかというとそうではないので、「西洋軍隊体育」が「学校体育」の基礎になったこと自体は近代日本事情によるものではあるけれども、園児にそういうことを教え込むのは単なる明治の名残り。

もっとも、日本教育日本的で何がいけないのかは若干よく分からない。「西洋教育といっても、ドイツフランスイギリスだけに絞ったって教育制度は各国事情により異なる。それが当たり前じゃないかと思うんだけど。

他国と比べることの意味は、それぞれの制度の成り立ち、意味効果を基にして、それが現下の自国の制度にどのように取り入れることでどのような展望が開けるか、という、きわめて具体的な提案の中にしかないと思うんだけど、とりあえず「西洋と違うからダメ」という議論は感傷に過ぎないよね。

  • 前の前の「自我のあり方が~」を書いた増田です。 明治以降、西洋や米国のどういう部分を取り入れたかについては、 貴方の方が詳しそうです。 私は、欧米が最も良いと思ってあの...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん