2011-08-27

通過点の町

自分が住んでいる場所は、東京都の最も端にある。

埼玉県東京都の境界に位置している。

ベッドタウンで、老人と子供づれの家族が多い。

俺はそこで生まれて27年も暮らしているけど、ここにとどまりたがる人間は少ないだろう。

この町で賑わっているのは、昼間はパチンコ屋、夜中はキャバクラ、それくらいだ。

最近キャバクラが増えて夜関係の女がたくさん行きかうようになったせいか美容室が増えた。

それから、今までクソみたいに旧型だった駅の近辺がようやく区画工事されて今風になった。

10年前にはなかったエクセルシオールができた、まあその程度。

それでも、ここにとどまろうとする奴はいないと思う。

ここで育った子供は、いつかは首都圏に通じる路線に乗ってどこかにいってしまうのだ。

残るのは老人くらいだ。

この町はもともと街道沿いの農村から始まっている。

それが町になって、市になった。

たぶん東京都内では随一の田舎だったのだ。

街道沿いだから、目端の利いた奴は車の免許をとってどこかに行ってしまう。

西武新宿線が通ってからは、やはりそいつにのって都心へ行ってしまう。

誰もが、自分の進む道を見極めて、成功切符を掴むためにどこかへ行く。

俺はどうか?10代の頃に済ましておくべき事を済まさず、目的もなく、ただこのクソみたいな通過点の町に留まっている。

しかしたらここで死ぬのかもしれない。

それを考えるととても嫌な気分になる。

でも、自分自身の能力容姿を考えればここらあたりが限界なのかもしれない。

ここが俺がギリギリ生きられるスキマなのだ、おそらくは。

かなりキツいが、もう仕方がない。

諦める時がきたんだろう。

  • 久々に増田書くけどトラバってコレでいいんだっけか。まあいいや。 俺は片田舎生まれで、中途半端に学校の成績が良かったゆえに勉強の習慣が付かず、偶然受かった進学校に進むも...

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