はてなキーワード: 白血病とは
「今年も前年度割れじゃないか!」
深夜の霞ヶ関に怒号が響く。厚労省児童家庭局少子化対策企画室室長である山崎は、先ほど部下が持ってきた1枚の資料を見るや否や、ビル全体に響き渡るような声で叫んだ。
彼の手に渡った資料は、平成20年度の婚姻件数。速報値とは言え、2002年に第一次稼働が始まった住基ネットのおかげで、年度明けである4月1日には相当信頼度の高い数値がはじき出される。昨年度に引き続き、またしても80万件を切る数値だ。
「このデータを明日、大臣の下に報告しなければ成らないのは…俺なんだぞ…」
急に萎んだ風船のように勢いを無くした山崎は、力なくうつむきながら呟いた。
少子化対策室と名の付くとおり、彼らの部署は少子化対策が主である。しかしながら、子供というのは結婚ありきであり、そもそもとして婚姻件数を上げないことには、子供の数が増えるわけもなく、実質、結婚対策企画室となりつつあるのが昨今の情勢だ。
「加藤、お前が企画した例の件…そろそろ効果が見えてもいいんじゃないか」
急に矛先を向けられた加藤は「あ…いや…その…」と曖昧に答える事しかできなかった。一時でも空白を空ける事を恐れた加藤は「2006年ですから…まだ、あと1年ほどはかかるのではないかと…」続けて言った。その回答が最も、山崎が忌み嫌う言葉であることを知らずに。
「その台詞は、去年も聞いたぞ!」再度の怒号が響く。
「加藤…お前いったよな…『今の若者は小説なんて読まない。ケータイですよ』って」
恐ろしく安っぽいプロットに非現実的なストーリーをいれることで、恋愛をヘリウムガスの様に扱い、結果として婚姻率を上げる…という、ケータイ小説と同じくらい軽い企画だった。はっきり言って、小説というのもおこがましい、起承転結すらないような内容であった。
ここまで内容を軽くした訳として、2001年に企画した小説の失敗がある。
若くして白血病にかかった彼女をオーストラリアに連れて行こうとする内容の小説は、普段、本を読まない層に対して売り込む為に、無駄に文字を大きく、無駄に紙を厚くした。本来であれば100ページにもならないであろう内容を、無理矢理単行本サイズに仕上げ、長い小説を読み切った感動を恋愛に向かう情熱に変換することで、一気に婚姻率を上げる…という作戦だった。
しかしながら、その結果は、主人公がどこか田舎の空港で「助けてください!」のシーンのみ若者の印象に残り、学校や飲み屋で使われるだけだった。
恋人が白血病で死ぬような映画で泣く人のことをスイーツ(笑)とバカにするけど、そういう人のほうがまだ信用できるんじゃないかと思ってしまう。
詐欺には気をつけろよ。
俺は割と涙もろい。何でもかんでも泣くわけではないが、ツボにハマると映画館でも号泣してしまうことがある。その感想を人に話してる最中に思い出し泣きしそうになったりする。
その話はまあいい。たまに見かける「俺、本とか映画とかで泣けないんだよね。」ってアピールする人、彼らは何がしたいんだろう?
「素直に泣ける君たちがうらやましいよ」っていう意志表示なのかとも受け取れるんだけど、正直こう言われるとものすごく腹が立つんだよね。泣けないなら泣けないで、別に主張することないのに。自意識過剰って言われそうだけど、バカにされてる気分になる。別にこういう涙もろい性格は変える気もないし、自分と同じような奴のほうが付き合ってて楽しいし、人間として好きなんだけど。つまり簡単に泣く自分が結構好きなんだけど。
恋人が白血病で死ぬような映画で泣く人のことをスイーツ(笑)とバカにするけど、そういう人のほうがまだ信用できるんじゃないかと思ってしまう。
若白髪。極端な猫背。上の前歯が一本もないという、強烈なビジュアル。
仕事はミスばかりで、昼間のシフトから外されて、今は夜勤のみ。会社のパソコンで6時間くらい延々とフリーセルをしている。
現在43歳。俺も面識があるんだけど、完全に人間のクズだった。
とにかく虚言癖がひどい。
15歳のときにできた子供がいて、自分が経営してるキャバクラの店長をやらせてるとか、ヘリコプターの免許を持ってて、神戸の大震災が起きたときは向こうにいる親戚に呼び出されて飛んでいったとか、かつて取引先のN社のシステムの開発に参加したとか(年齢が合わないんですけど……)。
平然として、荒唐無稽な嘘をつく。
このMという男は、A社という大手派遣会社に所属していると名乗り、孫請けの派遣社員に対して、
「オメー、○○の仕事やっとけ」
「この世界にいられなくさせてやんぞ」
などと威張り散らしていたんだけど、ある日、A社から来た社員によって、驚愕の事実が明かされる。
「へえ、A社の方ですか。じゃあ、Mさんの後輩に当たるわけですね」
「いや? MさんはX社ですけど」
「ええー!?」
なんと、Mは他の派遣社員と同じく、孫請けであることが判明。
「A社のルールは私が作ってますから」
とか、
「私からA社の営業の人間に伝えておきますよ」
とか言ってたのは全部ハッタリ、もしくは妄想だった。
孫請けの派遣社員は、形式上A社に属しているという形で取引先と契約する上に、それまでA社から派遣されてる人が誰もいなかったから、現場にいる全員が騙されていた。
あとから振り返れば、こいつは各方面に迷惑を振りまいていた。
9月末、契約先のN社から、Mを含めたダメ派遣を切りたいという話が出たとき、Mは孫請けの派遣会社の営業に次々に電話を掛けた。
「A社の者ですけど、いつもお世話になっております。ところでN社さんが今月末で派遣を切るという話が出てますけど、お聞きになってますか?」
電話の内容は推定。あまり間違ってはいないと思う。
孫請けのうち何社かは、Mの言葉を真に受けて、社員を引き上げさせた。
人が足りなくなったおかげでMは延命。今も残っている。
A社ではないことがバレて以来、少し小さくなって暮らしているが、基本的な態度は変わらず。
最近、ゴホゴホと咳をしているのを知人が見止めて、何げなく声をかけた。
「大変ですね」
「そうなんですよ。今も病院を抜け出して会社に来てるんですよ」
「え? けっこう重病なんですか」
「そうなんです。骨髄液を注射しなきゃならないから」
「はあ……、何の病気なんですか」
「骨髄性白血病です」
なんでこんな嘘がつけるんだろう。
ホントに病気で苦しんでる人に失礼だよね。
周りは唖然。
妄想性人格障害なのかな? こういう人が、これまで社会人として生きて来れたこと自体が奇跡だと思う。
俺がその職場にいたらどうしただろう。
まあ、どうにかして追放する方向に持って行くだろうなあ。
医療崩壊なんだかんだといったそういう情報を最近よく見る。「医者はもう限界です」っていう。でも私も私の周りの人間も、医者に行くって言うと、普通耳鼻科だとか眼科だとか歯医者だとかで、いわゆる総合病院なんかにはほとんどいかない。骨折だとか盲腸だとか結石だとかそういう時くらいだ。
うちの家族が病院にお世話になったのは多分、私たち兄弟が生まれたときと、弟が白血病になったときと、父が結石になった時だけだ。
夜間救急なんか行ったことがないし、救急車を呼んだこともない。
それで、夜間救急に大した怪我でも病気でもない人間が空いているから、という理由で来るからどうの、っていう記事を見ると、それって誰なんだ?そんな人間いるのか?と思ってしまう。
病院いく、って時に、近くのいわゆる開業医ではなく、大きな病院が選択肢にまず出てくる地域、てのがあるところにはあるのだろうか。不思議。
大きな病院って大怪我した時か、大きな病気した時だけにいくものだと思ってた。というか思ってる。十年に一回いくかいかないか、みたいな。年を取ると色々とそうは言っていられなくもなるのかもしれないけど。
なので医療崩壊といわれても、イマイチこう切迫感がないというか、現実味を帯びて考えられなかったりだ。
こういう人間は結構多いように思うのだけど、どうだろうか。
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というか、近くの開業医ですらほとんど行かない(だって風邪くらいじゃ普通医者にはかからんでしょう。インフルエンザかなー?でちょっと迷うくらいで)ので、医者の需要ってそんなにあるのか!?というのが正直なところ。医者っていうと定期検診の歯医者くらいだ実際。
まあ地元の公立病院では産科が閉められた(募集停止?)ので、そういうとこでは医療崩壊を実感するのだけど。
崩壊に対して一体何をすればいいのか、て時に、できることって何もないんじゃね?と無力感にとらわれる。
息子が肺癌になっても煙草をやめないのも、お前が勝手に肺癌になっただけだろ俺は悪くない悪くないという言い分にも、正直腹が立つし人間としてどうかと思うが、それでもこのお父さんは息子さんの肺癌はお前のせいだと周りから攻められて辛いんじゃなかろうかと思ってしまう私喫煙者。
え、完全に肺癌の理由=煙草、で確定?数ある要因のひとつでしかないと思ってたんだけど。なんか煙草さえ吸ってなかったら肺癌になってなかった、て考えは違うんじゃないかと思う。大きな病気になった時に理由を求めてしまうのは理解できるけど。でも自分が肺癌になるのはともかく、周りの非喫煙者が肺癌になってしまったら、辛いなあと思う。そういう想定をしていなかったので新鮮だった。
私は弟を白血病で亡くしているのだけど、母から何万人かに一人が発症するものなんだ、という確率を聞いて物凄く怖くなったことがある。その一人に当たるんじゃないかって。まだ小さかったので夜になると、明日にもその一人になるんじゃないかって怖くて眠れなかった。今から考えるとその思考はおかしいけれど。でもこの記憶から、癌関係は嬉しくない宝くじみたいなものでいつかは当たるものだ、と思ってる。だからこれを読んで禁煙するとかは思わない。
おそらく癌になった時は猛烈に後悔するんだけど。「煙草さえ吸ってなかったら当たってなかったかも」って。