はてなキーワード: 競り下げとは
そういうのは売り手が安く売ろうとし過ぎたか、たまたまよほどいい買い手がいたというレアケースなんで、一般的ではないからどうでもいいって言えばどうでもいいんだけど、もっと普遍的な、売り手は高く売りたいのに不動産会社側は自分の客に紹介しやすい安い価格を望むみたいな、インセンティブのズレがきつい。身内が敵みたいなもんで本心の相談とかができなくなるから本当にきつい。
たとえば幾らで売れるかなんて誰も知りようが無いので、最初に相場より僅か(近隣の売買事例をヘドニックで調整した理論価格から3%弱の上乗せ)ながら高めに売り出し、問い合わせなどの手応えが悪ければ一ヶ月で値下げ(5%弱)、そこで手応えがよくなったらそのまま行くが、よくならなければ再度値下げして何が何でも食い付きのいい最初の3ヶ月内で決める、というような競り下げオークションの形で最適売値を探ろうにも、不動産会社からすれば最初の2ヶ月まともに動かず、値下げしきってから自社の客に紹介するのがよくなってしまう。両手でなければ高く売れるほど手数料収入増えるから不動産会社とインセンティブが一致するが、買い手からも手数料収入が入る方がよほど大きい両手仲介の場合はそうではないからなあ。