雷の動画を見ていたら、両親のセックスを見てしまったトラウマを思い出してしまった。
中学生くらいのある夜、雷の音で目が覚めた。
「うおー雷めっちゃ鳴っとる怖っ…」
とか思いながら、ふと両親の寝ている隣の部屋との障子に目をやると、明らかに正常な位置でのソレの最中であるシルエットが映し出されている。カーテンを開けることで、家の外すぐそばにある街灯の光を取り込み手元明かりの代わりにしようとしたのかもしれないけど、そのせいでものすごい綺麗に正常な位置のソレのシルエットが障子に映し出されてしまっていた。
でも正直、うちの両親は日頃から凄く仲がいいし、まあ中学生ともなるとなんとなくそういうのあるんだろうなと察してしまう場面もあったので、うわーなんかちょっと嫌なもの見たわ、くらいで済んでいた。その時は。
ふと気が付いた。シルエットは動いていない。
ひょっとすると、僕の勘違いでなにか置物か何かのシルエットが映し出されてるだけなのか?いや流石にそれはないだろ、僕が起きたのを察して静かにして凌ごうとしているのか…?
そんなことを考えていると、雷の激しい光がまた走った。シルエットも一瞬より濃く映し出される。すぐに追いかけるように聞こえてくるであろう大きな雷鳴に身構えると、想像よりも大きな音で、もはや「ゴロゴロ…」とかではなく「ドカーーーーン!!!」という爆音が響いた。
雷鳴で諸々の音を誤魔化そうと伺っていたらしい。
自分はないけど見ちゃったって人意外といるよね