明治39年生まれの母方の曽祖母は恋愛結婚だった。
生前聞いた話では、「見合いは死んでも嫌だ」と言い張り、見合いを突っぱね、見合い話がくれば理由をつけて逃げ回り、歳の近い妹や親族に譲り、行かず後家として実家でのんびり過ごしたあと、商売してた彼女の実家で働いていた曽祖父(男前)と結婚した。
曽祖母は大層面食いで、自分が納得する面を持っている男としか結婚しないと決めていたそうだ。
当時中学生の私に彼女は言った。
「覚悟を決めて自分で男を選べ。選ばれるな、選ばされるな。」
良いところに嫁いだ妹達よりも、家業を継いだ弟よりも貧乏だったけど、幸せだったと言っていた。
前回の朝ドラや、ネットで流れてくる見合い結婚した女性達の苦労や恨みをみていて、曽祖母の異端さと大らかな先祖を誇りに思う。
Permalink | 記事への反応(0) | 20:19
ツイートシェア