2024-05-24

太い沢庵が好き

角材の様な直方体で、奥行きも高さも同じくらいの長さの(どちらが縦だかわからない)沢庵のことだ。

一枚・二枚と数えるかのようなぺらっぺらの沢庵と違って、太くて噛み応えがあっていい。

この手の沢庵を提供する定食屋は、大抵が二切れ分を盛り付けてある。

太いので「切れ」と表記するのもおかしいけれども。

一切れが「人を切れ」三切れが「身を切れ」などというこじつけはどうでもよいが、太い沢庵は二切れが丁度いい量だ。

一切れだと一度箸で掴んだ分が全てというのも侘しい気がするし、三切れだと明らかに量が多い。

三切れで丁度いい量にしたならば、一切れ分が短すぎて不格好となること必至である

一方で、ぺらっぺらの沢庵だとたったの二切れでは不足だし、五切れもあったとて一切れ分が少ないので侘しさを数で誤魔化すようで虚しさを感じる。

ちなみに四切れだと「死」を連想するからこれもまた良くないそうな。

沢庵はメニューに書かれていない。

定食と書いてあって米飯味噌汁が無ければおかしいが、沢庵は必須ではない。

から、配膳されなかったとしても何の問題も無いし、文句のつけようもない。

しかし、それだからこそ、その店の心遣いや気配りが表れてくるというものだ。

ちなみに、梅干し柴漬け奈良漬け浅漬け福神漬けなど沢庵ではなく他の変わり種の漬物だったとしたら、それはそれで店の独自性やこだわりを感じられてうれしいということを念のために付け加えておく。

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