この考え方は人間の努力のみが人間の運命を決定づける自己責任論を根っこにしている
でも現実は画力よりも話作りよりも最終的には運否天賦に左右される
才能を授かる事がまず運否天賦であり、才能を開花できる環境に恵まれることも運否天賦であり、授かった才能が時代にあっていることも運否天賦でしかない
自己責任論は成功者にとって都合が良い、自分の手に収まった時代に寵愛された作品は自分だけの力で作ったものであると思う事ができればどれだけでも自分都合で振る舞う事ができる、逆に運が良かっただけだと思う人は作品は預かり物でしかないと思える
自己責任論者は才能に恵まれなかった人に対して無限に冷たくできるし、練習が足りないとかやればできるとか言える
名誉の偏在を殊更に許容する考え方は富の偏在を許容する考え方と同根であり、彼ら彼女らの傲慢は時代の誤った側に立っているとしか言いようがない