2024-02-10

夜にしか「でーと」しない女

マッチングアプリで知り合ったのかなんなのか覚えてないが、女とデートしたことがある

その女は夜にしかデートしない、しかもやることと言ったら夜空を二人で数時間眺めながら街を歩くだけといった具合。

「なぜ夜なのか?」と聞いたら「星空がみたいそれだけですよ」とくすくす笑ってた

「じゃあもっと綺麗な星空が見れる場所の方がいいんじゃないか?」とも聞いたら

「いいえ、このぐらいの星空が好きなんです。粉砂糖を振り撒いたみたいな」と言われた

当時の俺からしたらさっぱり女が何をしたいのか分からなかったが、そのうちヤレるだろと思い何回かデートに付き合った

その中でも不思議だった行動は頭上に飛行機ヘリが飛んでくると女は手を降り、ジャンプしたりする。「まさか飛行機に気づいてほしいのか?」と思って「そんなアピールしたって高いところからじゃ見えませんよ」と俺が言ったら

顔をむっとさせて「違いますよ、星が光を遮られたと思って不安にならないようにここにいるよ〜って合図してるんです」ってさ

全く変な女だったよ。なぜ星空が好きのかって理由は星が光を届けてくれたのに見てあげないなんてかわいそうじゃないですかだと

結局、ヤレはしなかったがあのオンナは一体何だったんだろう。精神がアレな人かただのカマトト不思議ちゃんかはたまた

今夜もこの街に粉砂糖を振り撒いたような星空がみえて、女もどこか同じような粉砂糖を振り撒いた夜空の街で空に向かって手を振ったりしてる気がしてしまうのだ

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