いつか友達が「あの山のてっぺんに登れば冥王星が見れる」というので自転車で近所の山へ登ったことがある。しかし、思ったより山は高いもので
途中の街が見える切り開かれた部分で私は力尽きってしまった。で、友だちが言ったことが本当か気になって母親に電話してみた
「どこの山だろうが肉眼で冥王星は見れないよ」
が、このまま諦めて下りるのも悔しいしなんとかてっぺんまでは登ってみようとなった
んで、てっぺんまで登ったらすんげー星空
そう言えば冥王星のことばっか考えすぎて道中全然星空見てなかった。んで、駐車場の端に自転車を止めてぽてぼて歩いていると「どうしたの?あなたこんなところで」と誰か話しかけた
全く知らない顔のおば、いやお姉さんだった
「冥王星が見れるって聞いて、自転車で登ってきたんです」つったら
「だからって一人で来たの?よく来たもんだ」
とお姉さんは呆れた顔をして、バックからおにぎりを一つ取り出した
「これ、食べる?」と差し出されたおにぎりはコンビニの三角おにぎりでお腹が減っていた私は
「うん」と即答し、おにぎりをもらった。
そうして、お姉さんとお別れして駐車場にて私はおにぎりをはむんっと食べた。中身は昆布だった
食べながら星空を眺めていたが、冥王星は本当にどれだか分からない。だけど、瞬いた星々の光がおにぎりにふりかけみたいに降って、なんだかいつもよりおにぎりはおいしかった
( ^ω^ ) 「京の蛙と大阪の蛙」 https://oyamazaki.info/archives/1427
エモいじゃないか。歌詞にできる。
見えないものを見ようとして近所の山を登り切った 静寂を切り裂いて昆布のおにぎりもらったよ
望遠鏡を担いでいったら見えたのに
最低口径30cmくらいいるらしいから俵担ぐみたいな感じになるな
やってみた https://app.suno.ai/song/e30f5137-3593-49d9-8a84-daa93e38d536
お姉さんは呆れた顔をして出したおにぎりをはむんっと食べた 中身は昆布だった お姉さんが食べた?
エロゲーのイントロダクションみたい