頭の中で何かを思い浮かべるときの見えないけど見えてる、聞こえないけど聞こえてるあの感覚が不思議でならなかった。
何を読んだ訳でもないけれど、最近になってなんとなく納得した。
人間がモノを見るとき、目玉で受けた光を元に脳みそで処理して頭の中のスクリーンに投影するようなイメージだとする。その受信器で外界からの情報をキャッチする工程を省いて、過去に処理したアーカイブ情報を引っ張り出してきて再生する感じだと思うと腑に落ちたような気がした。
でも視界のどこを探しても見当たらないどこかで映像が浮かんでる感覚はやっぱり不思議だ。目で見るのと頭で見る、両方が揃って初めて我々の通常の視界になるんだろうか。でも夢を見てる時って目覚めてる時と同じくらい目で世界を見てるような気もする。
幻覚や幻聴というのはあれが自分の意志ではなく強制的に再生されるんだろうか。それとも本当にARみたく見えないはずのものがはっきりと見えてしまうんだろうか。