確かに海外の美術館や博物館で、東京のものとはスケールが違うものがある。
イギリスとフランスで大英博物館、テート系美術館、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーとかを見た時は、そのボリュームとともに美術界において蓄積されてきた西洋美術中心の歴史の厚み(そしてその傲慢さの一端)をみた気がした。
物量や歴史の蓄積は覆しようが無い。海外主要都市と東京でもそうだし、東京と地方でもそうだ。同じものを後から手に入れようとしても、蓄積の差は簡単には埋まらない。
だから独自の価値を探す必要が出てくる。海外主要都市になく東京にあるもの、東京なく地方にあるものは何か。その辺りを考える方が有益かもしれない。