そのスーパーは肉屋にルーツを持ち食肉が安く、日曜日は卵の特売もあり毎週開店時から非常に多くの客が入りレジに並ぶ長い行列ができる。行列の時間は思った以上に長く、足が棒のようになった。何度も諦めかけたが、週末限定の特売品が目当てだったので諦めきれなかった。
レジは7レーンあり(日曜の客の数に対して少なすぎる)、1,2レーン、3,4レーン、5,6レーンが向き合っている。
私は入り口近くから2番目にできた行列に並んだ。といっても、各行列は高さのある商品棚で区切られた通路にできていたので、それぞれの行列に並ぶ人は別の行列の様子を窺い知ることはできない状態であり、そこに並んだのは目当ての商品を探すうちにたどり着いた偶然である。
これが最悪の選択だったと分かったのは、ようやくレジ前にたどり着いて周りの様子が分かった時のこと。
1,2レーンと5,6レーンでは行列が1本でレジ前でフォーク型に客が入っていくのに対して、3,4レーンではフォーク型ではなく3番レーンの列、4番レーンの列と並んでいた。
私は3レーンの列だった。
各行列はだいたい同じ人数が並んでいるので、1,2レーンの列、5,6レーンの列とくらべて客が消化されるのに2倍かかったことになる。