パチンコ屋、競馬場、その他様々にギャンブルはあるが、あれらは結局のところ客同士でのお金の取り合いに過ぎない。
客同士で直接お金のやり取りをするのはあまりにも生々しいから、胴元が客からお金を預かり、手数料をさっ引いて「勝った」とされる客に支払う。そういう仕組みだ。
実感は湧かないかも知れないが、賭場にいる人間たちはお互いの金を食い合いしているのだ。
それを地獄と呼ばずして何というのか。
ほとんどの賭場はここが地獄であるということを気づかせないようにしている。
そもそも胴元が間に入るという仕組みが地獄を隠蔽して、ここは遊戯場だなどと言って実際のところを誤魔化している。
この仕組みを最初に思いついた人間が誰なのか、もはや伝わっていないが、きっとそいつは死んだ後も地獄で胴元をやっていそうな気がする。
さて、この仕組みを考えればギャンブルなんて馬鹿馬鹿し過ぎて遊ぶ気にもなれないはずだ。
でも、それでも賭場に並ぶ人間がいるのだから、みんな意外とこの事実に気がつかないのだろう。