後藤ひとりという美人で自己肯定感の低い女を甘やかして撫で回したいと考えている他の女の感情は分かる。
でも男同士がこういうことをすることはまず無いと思う。
強いて言うなら新しい坊主頭に出会った時や髭の濃いやつに出会った時に感触を確かめたくてジョリジョリするぐらいだろう。
だがそこに相手の精神に何らかの作用を及ぼしたくてすることはない。
肉体に対しての根源的なイメージが全く違う。
なんというか、主夫として振る舞う父親がどうやっても主婦として振る舞う母親と同じ存在にはなりえないような壁がある。
それは犬が猫になれないようなものであって、それを「差別的」と罵るようなのは手段と目的がすり替わっているようにしか思えないのだ。