2022-11-22

『すずめの戸締まり』の雑感

君の名は。』はそもそも二人の人間の中身が入れ替わり、しか時間すら超えてそれが発生するファンタジーだった。

今の日本と限りなくそっくりな場所で行われているファンタジー感覚で、だから彗星が落ちても平気だった。

しかし『すずめの戸締まり』は、完全に「今ここ」の話である。だからしんどい。

被害規模で言えば、『天気の子』もなかなかすごいことになっているが、やはりファンタジーだった。今から晴れんだろ。

から東京が水没しようと、今ここにある東京とは別の、限りなく似た別の場所という感覚だった。

『すずめの戸締まり』にもファンタジー要素はある。いきなり猫が喋るし。

しかし、ヤツは神だ。古事記日本書紀のファンタジー感に近く、今ここと地続きな感じがする。

『すずめの戸締まり』でじんと来たすべては、震災風景記憶によるもので、震災ドキュメンタリーから得られるものと同じだった。

ただただ「震災アニメ」という感想別にそれが良いとか悪いとかいう話ではなく。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん