暇さえあれば増田を閲覧している。
同僚が言い間違いをすればネタになるなと思い増田に投稿することを想定し、ヤフーニュースを見れば増田でネタになっているかもと感じてしまう。
常に増田のことが頭にあり、時間の赦す限りは増田を見てしまう。
他のことが手につかず、仕事に集中し切れない。
このままでは駄目だと思って増田離れをする決心をした。
それから増田のことだけは考えないように勤めてみたのだが、考えないようにすればするほど忘れられなくなった。
増田。
頭の片隅どころか中央に増田が居座り、俺の意識を占領しようとする。
ついには夢の中にまで増田が現れ、俺は夢の中で増田を閲覧し、増田に書き込んでいた。
夢の中では俺は増田に書き込まれた増田で、書き込まれた俺は書き込んだ内容の行動をしている増田だった。
起きると俺は自分の行為が夢だったのか確かめようと増田を確認し、俺は増田に書き込んでいた内容の夢を見ていて、夢の内容を増田にそのまま投稿していた。
そこで目が覚めた。
俺は増田のことを思い出して探してみたが、俺の書き込みはなかった。
その日、会社を休んでもう一度寝た。それから起きると俺は増田を見た。
増田の中にいる俺は出勤していて、俺は書き込みの中にいる夢を見た。
起きると俺は確かにここにいた。