東日本大震災のことを今でもふと思い出す。
当時中学生だった私は避難訓練のように外に避難し、校庭へ並んだ。
体育の授業ということもあって、室内ほど揺れは感じなかった。船酔いみたいな気持ち悪さだけが残った。思っていたのは塾の宿題やってないから、やばいなーぐらいで。お気楽に構えていた。
教室で授業をしていた同級生たちが続々と並んでいて、女子はみんな泣いていた。怖かったんだろう。
全員揃って校長先生が「宮城で震度6です〜」みたいな話をする。
泣いた女子に毎日いじめられてた、殴られたし悪口も言われた。死ねっていわれた。家に落書きもされたし、そんなことする人が祖父母が死に瀕することで、こんなにも、崩れるように泣くのか…と衝撃を受けた。
この話は誰にもしなかった。ご時世がご時世だったのと、どうせ行ったところで有耶無耶にされるだけだから。
お前なんか死んじゃえば良いのに。