海のような規模感の大きい景色を見ると、胸の内が軽くなるようなフッとした感覚になる。
体の中の空気が入れ換えられたような、少し疲れたときにする体操のノビをしたような気持ちよさがある。
自分がよく行く時間帯は夕方から夜にかけて、周りが暗くなるような時間帯だ。
海は周りが開けており、視界が広くなるように感じる。
光が少ないため天気が良い日だと、星がよく見える。
顔を上げて空を見なくても、自然と視界に星が見えるような感じだ。
何回か海に行くたびに、気がついたこともある。
まず、何匹か猫が近くで住んでいるらしい。
海に行くたびに、見覚えのある猫がいる。
数匹の猫同士で遊んでいる様子を見ることもできた。
また、海の向こうで、雷が光っているらしい様子を確認することができた日もある。
音は聞こえないが、海の向こうで光り、夜の雲が照らされていた。
海が見える場所は、いくつかあるのだが場所によって風の強さが違うらしい。
ある場所では、あまり風の強さはなく凪に近い状態なのだが、ある場所では、風の音がはっきり聞こえるくらい風が強い所もある。
その日によって、僅かに違う景色や状態を何回か行くことで知ることができた。
個人的に、海の向こうで点滅する光を見るのが好きだ。
自分がよく行く場所は、湾のようになっており、遠くには島がある。
なので点滅する鉄塔のライトなど、点滅する光を見ることができる。
それを見るのが好きだ。
その中で点滅する光というのは動きがあるもので、規則的に点滅している様子を見ると、どこか落ち着く。
たき火の炎をみているような無心で落ち着く気持ちになる。