最初に呼んだのが去年の秋ごろだから、3/4年位で単行本になってるの一通り読んだ事になるのかな。
個人的に、一番難解なのは「充たされざる者」で(多分これにはほぼ異論ないはず)、大きく開けて時点が「わたしたちが孤児だったころ」。
簡単な作品(というと語弊がありそうだが)は、短編集の「夜想曲集」と、「わたしを離さないで」「日の名残り」あたりかなぁ。情報科学系の知識がそれなりにあるなら「クララとお日さま」も。
個人的なお勧め順は「クララとお日さま」「忘れられた巨人」「遠い山なみの光(女たちの遠い夏)」。
ノーベル賞受賞時は日本出身なだけで名誉日本人みたいな報道の仕方すんなと思ってたけど、思ってたより日本的な所があるように感じた。日本的なんじゃなくてただ普遍的なだけなんだろうか?日本が舞台の「遠い山なみの光」「浮世の画家」だけじゃなくて、イギリスが舞台の「日の名残り」も結構日本臭がしたんだよなぁ。
でも、その後の作品はそうでもないかも。最初に読んだのが「日の名残り」だったので、思ってたより日本臭さを感じた印象が強かったのかな。
あまり本を読むという事をしなくなって久しかったんだけど、カズオイシグロ作品読んで見ようと思ったのがきっかけで他にもあれこれ読み始めた。記録を見れば月3冊くらいのペースで読んでる人から見たらゴミみたいなもんなんだろうけど、いい習慣がついた気がする。
ご本読んでお利口さんだなあ