電子書籍の弱点かつ、リアルの本の最大のメリットというのは、「本を読んでいる」アピールが可能なこと、「これから自分は本を読むぞ、今本を読んでいるぞ」という実感を得られることだと思う。わりとまじめに。
本には手触りや重みがあって、表紙や書体やレイアウトデザインから伝わってくる、ある種の質感、そこから生み出される体験の質のようなものが確かにある。紙の匂い、特に歳を経た本がもつ独特の気配は、持っているだけで賢さが上がりそうだ。誰かの記憶、体験を覗き込むときに、こうした物体としての性質が、確かなクオリアとなる…気がする。
Permalink | 記事への反応(0) | 09:26
ツイートシェア