最近、祖母の家に帰省したので感じたことをここに記しておこうと思います。
5年前に私のおばにあたる人が亡くなり、祖母は突然あの広い家で一人生活することになりました。5年前の私はまだ子供で祖母の気持ちを簡単に想像し、大丈夫かなあ、などと呑気に考えておりました。
一人暮らしをすることになった祖母は、最初は落ち込んでいたようですが案外上手くやっているようで、孫である私にも様々な食べ物を送ってくれたり、近隣の方とお仕事をしたり、旅行をしたりと元気そうにしていました。少なくとも私の目にはそう写りました。
しかし、一人で暮らすにはあの家は余りにも広く、思い出が詰まりすぎているのではないでしょうか。今回の帰省の際に、祖母は私に誰かと食べるご飯は張り合いがあっておいしい、と言いました。私も地元を離れ一人暮らしをしているのでその気持ちはよく分かります。でもきっと、祖母が感じる「寂しさ」と私の感じる「寂しさ」は違うのです。まだあの家に人が集まり活気があった頃に使用していたであろう食器類、大量の客用の布団、祖母の他に生活していた痕跡がまだ家に染み付いていました。
祖母は歩くにも時間がかかるようになり、立ち上がるにも一呼吸を置くようになりました。段々小さくなってゆく祖母に、私は何をしてあげられるのでしょうか。
(^^)https://www.irasutoya.com/2012/06/blog-post_3512.html?m=1