働きすぎで体調を崩し数ヶ月休職していた。復帰後はみんな優しい。仕事の負荷は減ったし定期的に面談が組まれ、こちらのメンタルをとても気にかけてくれることはよく理解できる。その優しさが辛い。
休職前は最前線で働いて、ゴリゴリ指導されて先輩や上司と議論して、血を流しながら数字を上げてきた。そんな過去の姿と、今のこのあまりに平和な日々のギャップに狂いそうになる。まるで前線から外された傷病兵だ。多くを期待されずに、最前線で働く人たちのバックアップを行う日々。
近いうちに海外拠点で働くはずだった。ここで結果を出し続けていれば、真っ先に声を掛けるとそう上司は約束してくれた。けれど一度メンタルを壊した人間は社外には出せない。僕が上司だったらそう判断するだろうし、現に僕は後方に回されてしまった。代わりに二つ年下の後輩が僕のいた場所で戦っているのを見ている。あそこに立っているのは僕だったのに、そう考えてしまう。
どんまい次の戦場へ!
奴隷は治っても奴隷、って言ってやったら泣く?怒る?