障害者って、できないことがたくさんあって不便だなって思うけど、できないことはしなくていいんだなって思うと、非常に羨ましいと思います。
私は所謂アスペルガー症候群というやつで、人の話を聞き取るのが苦手だったり、冗談が通じなかったり、手先が不器用だったり、光刺激に敏感で集中が途切れてしまったりすることがあります。
できないことと、苦手なことは違う。できないことはしなくていいけど、苦手なことはしないといけない。
例えば、私は上記の理由で電話応対が苦手です。今私は事務作業と倉庫管理をしていますが、どうしても電話に出なければならない時があるのです。だが、電話に出ても相手の話が聞き取れなくて何度も聞き返して怒られたり、冗談を真に受けて呆れられたり、集中が途切れて肝心な所を聞き逃したり、電話の話を聞きながらメモを取ることが苦痛レベルだったりしています。
できないというと、「しなくていい」ではなく「そんなやつはいらない」となります。普通にできる人と仕事をするということはそういうことです。障害者は普通にできる人の中で生活をする必要がないというのも羨ましいと思う理由の1つです。
アスペルガー症候群の人は、普通のことは普通にできます。逆に言えば、普通の人の中で弱点を補いながら、普通の人を装いつつ必死に生きないといけないのです。