2021-11-19

犬が老い

先に言っておくが、犬はとても元気だ。

健康診断で行く動物病院申し訳ないほど暴れ回り、

血液検査結果は獣医太鼓判を押されるほど数値が良く、

1日3回食事の催促をして、

散歩に行くよと声をかければ大喜びで玄関に向かう。

そんな犬でも寄る年波には勝てないらしく、

少しずつ、少しずつ、眠っている時間が長くなっている。

の子は、人間の膝の上で落ち着けない犬だった。

膝に乗せると直立不動のままで居心地が悪そうで、すぐに膝から降りたがる。

犬がわかりやすく甘えるのは、

椅子に座る人間の足を鼻先で突いたり、

人間が床に広げた新聞を読んでいると新聞紙の上にわざと座ったり、

こちらに背中を向けて座り「撫でて」と催促する時ぐらいだった。

飼い主としては、膝の上で眠る愛犬の図に憧れていたので少し残念だった。

眠る時間が長くなる中でも、飼い主とのコミュニケーションを取ろうとしているのだろうか。

今、犬は人間ソファに座っているとソファに両前脚をかけて「乗せて」と甘えてくる。

ソファに乗せてやるとすやすやと人間の膝の上で眠る

嬉しい反面、犬とのお別れが刻一刻と近づいているのを実感して余計に寂しくなる。

1日でも健康長生しますようにと願いながら寝顔を眺めている。

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