会社の研修で「楽しかったことを思い出しましょう」とか「悲しかったことを思い出しましょう」とか言われたりしたんだけど、どっちも特にないことに気がついた。
自分はすぐ笑ったり怒ったりする方だし感情の発露は多いと思う。しかしどうやら、それが記憶に残らないらしい
例えばすごく嫌なやつに嫌なことを言われたとする。その時はかなり腹が立つが、しばらくすると、「何を言われたか」は覚えていても、腹立たしさがなくなる。腹立たしさをなくすと、「何を言われたか」について忘れることも多い。「嫌なことを言われた気がする」という抽象的な記憶は辛うじて残るのだが、何を言われてどう感じたか、具体的なことはほとんど覚えていない。これはうれしい記憶だろうが悲しい記憶だろうが同じだ
みんなそんなものだろうと思っていたのだが、トラウマの話などを聞くと、以前感じた強い感情を長年持ち続けている人は少なくないらしいと気がついた
あとハリーポッターで、ハリーがパトローナスを呼び出すときに、人生で一番嬉しかったことを思い出すシーンがあるが、あの場面で、彼はかなり鮮明に感情を思い出しているような描写があることからも、もしかして普通は強い感情は記憶に付随して残るものなのか?と今更気づいた
別に感情が薄れようが困ったことはないんだけど、初恋が誰だったかとか、人生で一番うれしいだの悲しいだのとか、何をしている時が幸せかとか、そういう質問に答えるのがとても難しいので、どうしたものかなと思っている
てかみんな本当にそんなに感情覚えてるの?
一週間前のことについてその時のような熱量で怒れるの?