桃を食べた。
最高にうまかった。
今日買った桃はとても立派な桃だったけど、売り物にするには熟れすぎてしまって、4つで500円だった。
いま、この国では1時間働けば1000円もらえる。8つ買える。
その桃を一つ、台所でシンクの上でぼたぼたと果汁をたらしながら、皮をむいては口いっぱいにかじると、口中が果汁で満たされる。それを繰り返す、それができた今日に、これ以上何を望むことができようか。
こんな幸せを1日にいくつも買える、けど、桃が1つあれば満たされないからもういらないくらいだ。何なら、明日もこの桃が食べられるんだって、未来の希望まであるよ。
上を見ればキリがない。
確かに僕は桃をむくのがとてもうまいとはいえない。本当は、2本の指でつまんで引っ張って、それでむけるならもっといいだろう。
そのときに、皮が大きくまとめてとれるなら、そのことだけでも大きな幸せだ。だが、そこまで求めるなんて、贅沢すぎないか。
なんだって、繰り返していたら上手くなるもんだから、10年後の僕は桃の皮を大きくまとめて指でむき、シンクの上でかじりついているのだろうか。
そんなに幸せでいいんだろうか。
そういえば桃とモツァレラを合わせるとうまいと聞いたことがある。
桃もモツァレラも最高に好きだが、そんなことをしたらさすがにおかしくなってしまうんじゃないかと思ってまだやってない。
もうこの世に楽しみを見出せなくなったときのためにとっておこう。今のところ、そんな日が来るなんてまったく思えないけど。
🍑
俺山梨県民だから桃農家の知り合いいるー!! 市場に流れない桃たくさん食ったー!!! 友達にも農家から直接買った桃をたくさん送りつけてやったぜー!! 観光客が来ないし売り先...
ももは缶詰になれすぎて缶詰のほうがすき