2020-07-06

未来がない

明日はきっと雨に降られるだろう。ずぶ濡れになって傘を忘れたことを後悔するだろう

明後日はきっと嫌な思いをするだろう。昼に食うコンビニの新商品が不味くて無理矢理胃に押し込めて、気持ち悪くなってしまうだろう

明後日今日と同じような日になるだろう。つまらない仕事をして、つまらない女でオナニーして、つまらない記事を読んで、腐りかけの不味い飯を食うだろう

全部そんな感じだ。

トイレに入ると怠惰悪魔が話かけてくる

明日明後日もずっとずっと同じさ」

俺は眠ってしまいたい。もう起きているのには疲れた


昨日の昼、カーラジオで流れた知らない男が明るい未来を歌った。それを聞いた女が言った

明日のために行動しろ

俺に用意されてる明日は壊れた傘とずぶ濡れのシャツトイレに住み着いた悪魔だけだ。

アリジゴクに吸い込まれるように毎日が飲み込まれて行く。

今日も一日、年を取った。一日分命の価値が目減りした」

どれだけ無価値になれば殺してもらえる?

命の価値は瓶の中の不味いウイスキーみたいにコンビニには売ってない。減っていく一方だ。いつかは空になってしまう。

退屈だ。

面倒だ。

体も、心も、重い

まれなければ存在しなけれりゃ良いのに

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