もともと「生活困窮者に早く届けるためにスピード重視で一律給付にすべき」という主旨なので、生活困窮してない人への給付は制度上の死に金になった。そこで生活困窮してない人が給付を受け取ることを正当化するために、後から取って付けたように「経済を回すべき」とか言い始めたようだ。
生活困窮者は給付を生活費にあてるしかないけど、そうじゃない人たちの給付金は死に金なんだから、辞退でも寄付でも消費でも貯金でもどれも偉いわけでも悪いわけでもない。他人が給付金で何をしようと自分は勝手にすればいいだけのはず。そこで消費に回すと経済対策にもなるよ、と言って利点を説くなら話はわかるんだけど、辞退というのは圧力だ!消費して経済を回すべきだ!って大勢が揃って言い出すのは異様だ。どうしても自分の行動を他人と比べて正当化したいのかな。
そんなわけで、人々が「お肉券」とか「お魚券」を批難するのは利権政治の不正に対する怒りだと思っていたけど、そうじゃなくて「他人ではなく俺に金をよこせ」という意味だったのか、と気が付いた次第である。